バップ

函館に、バップという素敵なジャズ喫茶があって、今週末に40周年のパーティーをやるらしいです。

バップには、今年の夏にツアーで函館に行ったときにA氏が連れて行ってくれた。
壁にはいろんな人が写ってる写真がたくさん貼ってあって、その中にA氏が写っているのも何枚か。東京に住みながらも、地元にこういう場所をつくれるっていうのは、いいなと思う。

函館のライブは、いろいろ思い返しても最近では一番ハードだった。3人しかいないし。楽譜をより分けたら5センチくらいの束になっているし、リハは散々でもう笑うしかないっていう感じ(ほんとに笑っちゃった、あんなの初めて)。
リハを終えてあうん堂の向かいの喫茶店に行ったら、地元のおじさんが数人たむろしている。函館、といえば思い出すのは三谷さんで、函館の人にはやっぱりどこか共通する部分がある。札幌・小樽はどこかおとぎ話の中のような雰囲気がするけど、函館は街角とリアリティーだ。そういう選曲にして本番に臨んだ。

バップのご夫妻は、一番前の席できいてくれてた。
後日お話しした時、楽しんでくれたことが伝わってきてしんからよかったと思えた。


近頃、疲れてヘトヘトで泣きたいような時にうかぶのは、ツアーが終わった翌日のこと。
8月終わりの函館は30度くらいあってカンカンに暑かった、その中をふらふらと、歩いてめぐった午後がかげろうのようによみがえってきて。終着地はバップだった。奥さんと旦那さんの顔、思い出す。ああ、あそこのカウンターに座ってアイスコーヒー飲みながらルーファス・ハーレイのバグパイプのレコード、また聴きたいな。と思うのです。

A氏は、松山のJAZZという酒を持っていくらしい。なんてぴったり!